大腿骨の骨折
お久しぶりです。天気が良くなり、絶好のお出かけシーズンです!福祉タクシーかごやもお出かけしたい方をサポートすべく腕まくりして待っていますが、例のウイルスのせいで(?)予約の電話がピクリとも鳴りません( ノД`)シクシク…。こんなときはアグリズム!米と野菜を作りましょう!
今日は、暖かくなって少し減ってきましたが、お年を召した方が寝たきりになる可能性の高い太ももの骨折についてお話します。
このけがは冬場、特に女性に多いけがです。冬場は体が硬くなり、筋肉も動きにくくなるため、転んでしまうケースが多々見られます。そして、女性は更年期以降カルシウムが減少し、いわゆる骨粗鬆症が進行しがちとなり今までなら折れなかった大きな骨も簡単に折れてしまうことがあります。大腿骨骨折と言われるものは大きく分けて2種類あり一つが転子部骨折、もう一つが頸部骨折と呼ばれます。転子部は血管が豊富にあり、金属の棒を入れて固定するとほぼ完治します。手術翌日から立つこともでき、入院期間も非常に短くなります。しかし、頸部は血管が少ないためくぎを入れてもなかなか治ることはなく、人工の骨を使わなければなりません。人工の骨(人工骨頭)を入れると、体重をかけるまでの期間が長くなり従ってベッド上での安静期間や入院期間が長くなります。また脱臼防止のため正座ができなかったり、足の曲げ伸ばしに注意が必要となり、日常生活も不便となります。
中には、何もしていないのに足の付け根が痛くなって受診したら骨折が見つかったかたもいらっしゃいます。お年を召した方で、足の付け根が痛かったり歩きぶりがおかしくなった方は早めに受診しましょう。骨がズレてしまう前に治療を行うと治りが早くなりますよ!