福祉タクシーかごやブログ

看護師ドライバーによる福祉タクシー開業!身近な病気も解説

人生を閉じるとき

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ここのところ、連続して終末期の方の送迎を行いました。「最後だから自宅に帰してあげたい」家族の優しい気持ちにこちらとしても精いっぱい移動の援助をさせて頂きました。お一人は「家に着きましたよ」と声掛けをすると笑顔を返してくれました。何とも柔らかな、幸せそうな笑顔でこの仕事をしてよかった!と思わせて頂きました。

一昔前までは自宅でかかりつけの先生に看取りをしてもらい、家族でエンジェルケア(死後の処置)をしていましたが、今はほとんど病院での看取りとなっています。ある調査では80%前後の方が病院で死亡されているとのことです。

やみくもに、自宅での最後を美化するつもりはありません。疼痛コントロールは入院しているほうが何かと容易でしょうし、高度な医療行為が必要な場合はとてもじゃないけど自宅に連れ帰ることはできないでしょう。分かってはいるんですけど、いざ自分が・・・となると、悩まずにはおれません。確実に訪れる死というものに向き合う時間も必要ですね。

 

ただ、人生を閉じるときに愛する人がそばにいてほしいと思います。今日の19時18分、18歳の飼い猫が亡くなりました。大好きだった妻と私に看取られつつ静かに息を引き取りました。彼にとっていい猫生であったと信じたいです。